聴覚障害児の会主催 現代国際巨匠絵画展、主催者 濱田教授・招待画家 ミゲールペイドロ氏インタビュー(2018/5/11〜14)

5/11(金)~14(月)まで東日本橋の東京都中央区産業会館にて聴覚障害児の会主催によるチャリティー絵画展として現代巨匠絵画展が開催されました。

この絵画展は、金町学園が平成30年で閉園することに伴い、新しい聴覚障害児のための施設である「アレーズ秋桜」の設立を支援するために開かれました。ゲストとして門秀彦さんと「日本スペイン400周年記念」として、ミゲール・ペイドロ画伯をお招きしワークショップも開催されました。

(今回は、13日(日)にお伺いしたため、当日はミゲール・ペイドロ氏のワークショップが開催されていました。12日(土)にワークショップを行いました。門さんに関する情報については上のリンクをご覧ください)

当日の模様

私が展示会に訪れたのは5/13(日)雨の降る中でしたが会場にはたくさんの人で溢れていました。会場にはたくさんの名画が展示されており、会場はたくさんの子どもたちの声と笑顔が溢れており明るい雰囲気で包まれていました。
(12(土)には、安倍昭恵夫人も見られました)

午前10時よりミゲール画伯のワークショップが行われ、画伯を囲み、たくさんの子どもたちが一緒になって一生懸命に絵を描いていました。

主催者 東京学芸大学 濵田教授へのインタビュー

「チャリティー絵画展開催の目的を教えてください」

今回、金町学園が平成30年3月の閉園することに伴い、別の福祉法人さんが新しい施設を設立し、運営を引き継ぐことになる予定です。今回の企画は新しい施設をたちあげるための支援を行っています。

この聴覚障害児のための施設の設立目的としては、様々な事情で家庭では育てることのできない、きこえない子どもたちが施設の中で対等な人間関係を構築する、そして様々な経験を通して社会を育てていくことです。聞こえない子どもたちにとっては、手話を用いてなんでも話ができるという安心感を得られます。

児童福祉施設はありますが、聞こえない子がコミュニケーションが通じない中で一般的な児童福祉施設に入っていても、うまく教育ができないので、こういった施設の存在は重要です。現在、金町学園では90人以上の先生やボランティアの方が活動しています。

今回の絵画展について

今回の絵画展は、こうしたチャリティー絵画展の開催を主催されている、ほるぷA&Iという会社の協力により、有名な作家さんなどの絵画を展示販売し、その収益の一部は今回のような支援のために用いられます。

今回、展示している絵画の購入資金の一部が新しい施設に寄付されることになるので、もちろん絵を購入してもらうことはありがたいことですが、一番の目的は、絵画展を通してこういった施設の存在を知ってもらうこと、そして施設が聴覚障害児にとって必要であること、また、施設にいる子どもたちが目を輝かせて将来に向かって大きな夢をたくさん持っているという事実をできるだけたくさんの方に知ってもらうということです。

 

招待画家 ミゲール・ペイドロ氏インタビュー

今回、どういったお気持ちでご協力いただくことになったのでしょうか?

私も少し耳が遠くなっているので、同じ障害を持つ立場としてお手伝いができないかと思いました。今回は、ほるぷA&Iの北原さんから聴覚障害の方のイベントと伺いました。私はこういった機会があればいつも参加することにしています。

ワークショップを子どもたちと行った中でどういったことを感じられましたか?

子どもたちとワークショップをすることは本当に楽しく、とても好きです。

画家の先生としてすこし距離をおいてしまう人もいるかと思いますが、こういったワークショップをとおして、子どもたちと壁がなくなり、お友達感覚で接してくれるというところが好きです。

先生は他にもワークショップにご参加になられてきたのでしょうか?

このようないろいろなチャリティーイベントに参加する中で、身体障害者やダウン症などいろいろな障がいをお持ちをお子さんをお見かけしてきました。

重度の障がいを抱える子どもたちと会い、ときには悲しい気持ちになることもあるが、イベントを通して少しでも協力できているという気持ちがよかったと思い活動しています。

先生の絵を拝見させていただいて幸せな気持ちになりました。絵を見るポイントがあれば教えてください。

今頂いた質問を受けて反対に質問させていただきたいのですが、絵を見てなにか説明が必要なところがあるでしょうか?見て感じるものはありますか?

ただただ感じる、頭を使わないで感覚というものを利用して楽しんでいただければ良いと思います。作品を見て理解しようとしないで、何か自分が感じて心がいっぱいになるものを感じられれば説明はいらないのです。絵の説明をする人もいるかと思いますが、私が重要だと思うのは人がどう感じたかというところです。

絵を拝見していて、国は違っても何か懐かしいものを感じました。

多くの人が絵を見て懐かしいという気持ちを持つかと思いますが、それはもしかするとその場所に行きたいなという気持ちを持ったからかもしれません。我々は都会にいるのでそういった自然の場所に生きたいという気持ちが生まれるのだと思います。

絵を書くときはハッとここで描きたいという気持ちが生まれるのでしょうか?

ピンとくるという感じよりは、街を歩いていて「あ、この人ちょっと好きかも」と感じることがありますよね。私も自然を歩いている中で、恋に落ちた感覚があります。他の人から見たら私から見たときに好きかもと思った風景を描くことがあります。

見て、自分に引き寄せるようなものでないといけないのです。二人で自然の中を歩いたときに「これだ」と思いながら、もうひとりの人は「いや全然」ということは普通にあることです。

いまおっしゃったように自分は「この景色好きだ」と思っても、別の人は「いや、全然」ということがあります。写真も藝術の一種なので同じことですね。

私は写真が好きですが、絵で人を幸せな気持ちにすることは素晴らしいと思います。

写真家もすばらしい藝術家であると考えています。構図や光の入り具合などどこをどう撮るかという工夫されていて、写真家の目を尊敬しています。

来ていただいた方や日本の方に向けてメッセージをお願いします。

日本に来るとき皆さん親切にしていただけます。いつも気持ちよく日本に来ることができます。皆さんぜひ絵を見にたのしみに来てください。私もみなさんと交流してコメントを貰うことも勉強になるものなのでぜひいらして、交流してください。

ミゲール画伯のホームページはこちら


(左、ミゲールペイドロ氏 右、東京学芸大学 濱田教授)

今後も新しい聴覚障害児のための施設についてみみなびを通して情報発信していきます。

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