補聴器の防水性能ってそもそもどれくらいなの?
近年における技術の進歩はすさまじく、様々な製品の性能は急速に発展を遂げました。
それは、補聴器も同じで大きさはどんどん小型化し、今では箱型補聴器を見かけることはありません。
みなさん、箱型補聴器はご存知ですか?
箱形のタイプ。20世紀初頭にベル研究所のハーヴェイ・フレッチャーによって発明された。この補聴器はアンプが含まれるケースと、耳あなにはめ込むイヤモールドと呼ばれる樹脂殻で成り立つ。現在ではおよそタバコ箱程度の大きさになっており、ポケットかベルトに装着する。メーカーによって異なるが、重度難聴に向いているとされる。
参考 補聴器Wikipedia防水性能についても昔は防滴程度であったものが今では防水標準が当たり前になっています。
ですが、その防水性能は実のところどれくらいのレベルなのでしょうか。
もものすけ
さる
本当に信用してよいのか?と気になるところです。
補聴器の防水性能はどれくらいのレベルなのか
補聴器の防水性能についてはIP規格で定まっています。
IP規格とは、
IEC(InterNational Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格、IEC144、IEC529およびDIN40 050は、 機器の保護構造について防塵・防水性を等級に分類し、そのテスト方法を規程しています。これに基づくIP表示は、世界各国で使用されています。日本では、日本工業規格及び社団法人・日本電機工業会がIEC529に準拠してIP表を規格化しています。(JIS C 0920-1993 & JEM1030-1983)
参考 IP規格・防水保護構造及び保護等級(※)日本工業規格及び社団法人・日本電機工業会もものすけ
では、補聴器の防水性能に関するIP規格はどの位置に定まっているのでしょうか
補聴器の防水性能に関するIP規格とは
補聴器メーカー各社のカタログを見てみると
いろいろな機能に関する説明書きが載っているあたりにIP●●という文字の記載があります。
(メーカーによって様々ですが)
それを見ると、
『IP57』『IP58』『IP67』
という記載があります。
では、これを実際先程の表(※)に当てはめていくとどれくらいの防水性能なのでしょうか。
・粉塵からの保護
機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない
・規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
水面下・15㎝〜1m、30分間
・粉塵からの保護
機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない
・水面下での使用が可能
メーカーと機器の使用者間の取り決めによる ←???
・完全な防塵構造
粉塵の侵入が完全に防護されている
・規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
水面下・15㎝〜1m、30分間
となります。
IP●8について、一番防水性能が高いものとなりますが
メーカーと機器の使用者間の取り決めによるが若干気になるところではあります。
実際に補聴器販売士の方に伺ったところ
もものすけ
なぞの補聴器販売士
との回答でした。
(ただし、海の中は基本おススメしないと言われました。海は真水でなく海水のため塩害があるためです)
個人的に、補聴器を装着したまま水の中やシャワーをしたことがありますが
補聴器そのものは壊れはしないのですが
マイクに水がかかるせいか『ザザザザザザ』という雑音が入りました。
みなさん、いかがでしたか?
今回は補聴器の防水性についてまとめてみました。
普段、当たり前のように使う補聴器だからこそ
『壊れたりしないかな?』と心配になることも多いかと思います。
防水性については、技術の発達とともに進歩を遂げています。
一昔前までは、補聴器は汗に弱く夏になると補聴器を壊してしまう方が多くいました。
今では、あまりそういったこともなく丈夫に使えるようになりました。
これからの補聴器の性能の進歩にますます期待したいですね!
ここまで、お読みいただきありがとうございました。
まずにきの JIS規格 に関する記事はコチラ

お風呂や温泉で、補聴器をつけておしゃべりが出来ると、素敵ですね。
>スィーティさま
昔と比べ、補聴器の性能は格段に進化したのでこれから聴覚障害がある方がもっと様々な場所で補聴器を付けたまま会話が出来るようになる日はそう遠くないかもしれませんね。
いつも、みみなびをご愛顧いただきありがとうございます。
みなさまの為になるよりよい記事をこれからも更新してまいりたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。