補聴器購入の前に…補聴器の値段の相場はどのくらいなの?
補聴器をはじめて買う人が知っておくべき価格の相場は?
もものすけ
おさるさん
「補聴器を購入しようかな」と思ったきっかけに、日常生活の中で「こんなときに聞こえたらもっと嬉しいな」、「こういうときに困るな」と悩んだご経験があると思います。
実際に補聴器販売店に足を運んでみると、その種類の多さに驚くと同時に、その値段の高さにも驚くことがあるのではないでしょうか。
両耳で15万円くらいから50万円くらいが一般的な価格帯です。
補聴器はメガネとは異なりとても精密な電子機器です。30年位前はタバコの箱のような形をしているボックス型の補聴器が一般的でしたが、今では耳の後ろにかけるような形でつけたり、歌手のように耳の中に入れるイヤフォンのような形のものもあってとても小さくなりました。
そのため、補聴器はメガネに比べるとどうしても高めになってしまうのです。
高い補聴器と安い補聴器の値段の違いはどこにあるの?
もものすけ
おさるさん
価格の違いは「アナログ補聴器」か「デジタル補聴器」か
ここ10年くらいの補聴器は「デジタル補聴器」と呼ばれるものが一般的になりました。
デジタル補聴器はアナログ補聴器に比べると高めの値段設定になっています。
このデジタル補聴器は単に新しいというだけでなく、騒音を抑えたり、ハウリングを抑えたりするなど、音を細かく管理し、できるだけ必要な音のみを届けるような工夫ができるからです。
アナログ補聴器は音を大きくする増幅器と音を調整する調整器という2つの機能をうまくその人に合わせることで音を届けていたので、細かい調整は難しいという欠点があります。
デジタル補聴器になって補聴器技能者の調整もある程度は自動化されるなど、それぞれの人にあった調整ができるようになったのは大きな技術の進歩ですね。
デジタル補聴器でも機能がたくさんついているかでも値段が異なる
利用者にとってデジタル補聴器の多様な機能が必ずしも必要とは限りません。
アナログ補聴器よりもデジタル補聴器のほうが聞きやすいと感じる方もいれば、その逆もあります。高い補聴器にしかない機能が必要だと思う人もいれば、不要だと考える人もいます。
たくさんの機能がついているからといって必ずしも聞きやすくなるかというと、そうではありません。
高い補聴器はそれだけ、必要でない機能がついている可能性があることを頭に入れて、自分の利用シーンや聞こえやすさに合わせた機種選びが相談できる販売店を見つけることが大切です。
補聴器購入において障害者手帳をお持ちの方は補装具費支給制度が使えます
障害者手帳をお持ちの方は基本的には自己負担1割で購入することができます。
この制度を使う場合の大まかな申請の流れは次のとおりです。
主要メーカーの支援法対象機種のリンク集
総合支援法は障害者が日常生活を送る中で必要な補装具費を支給するものです。そのため、選べる補聴器の種類は限定されています。
しかしながら各社の一般向けに販売されている製品から自由に選ぶことができますので、自分のきこえに合わせた機種選びを検討してみましょう。