オムロン補聴器のブランドや価格のまとめ
オムロンの補聴器とは
オムロンは日本の医療機器メーカー
オムロン株式会社(OMRON)は、
体重計や温度計などで有名な日本のメーカーです。
もともとは京都の「立石電機」という会社でしたが、
ヘアパーマアイロンを開発したときに「御室」という地名と、
「アイロン」ということばをかけ合わせて作ったとされています。
確かに「御室+アイロン=オムロン」ですね。
思いがけないところにネーミングの由来がありますね。
元々は継電器(リレー)製造メーカーとして始まる
当初はレントゲンに露光の時間が必要だったことから、
人手で時間を測らずに済む、撮影用のタイマーを開発し、
それが病院で次々導入されていったことから始まりました。
ビジネスは身近な人の困りごとから広がっていくんですよね。
次に手掛けたのは「継電器」、あまり耳慣れない設備です。
戦後電力が全国各地に広まっていきました。
そうした背景のなかで電化製品や電気設備が万が一の理由で、
過電流などで故障してしまわないようにする設備です。
現在も電気を使う設備には必ずといっていいほど組み込まれています。
サイバネティックスとオムロン
オムロンといえば社会と技術の関係性を真剣に考えたメーカーと言えます。
70年代になり、日本社会も急速に経済発展すると、
工業においてもオートメーション化が進みました。
また、単なる自動化だけではなく、
フィードバックを得て、コンピュータで計算し、
適切な制御をする仕組みもまた急速に発展しました。
これが「サイバネティックス」です。
自動販売機や交通信号など人間生活を豊かにするために、
適切なアウトプットを出す仕組みを備えた機械が広まりました。
無人駅や卓上計算機、そして健康診断機器など、
オムロンの事業分野も多岐にわたっていきます。
このなかで、オムロンの補聴器も生まれていきました。
オムロン補聴器の特徴
オムロン補聴器の概要と種類
オムロンは補聴器を製造していますが、
主に「軽度難聴者向けの集音器」が主力の製品となっています。
現在販売されている主なデジタル補聴器は以下のとおりです。
- A&Mデジタル補聴器 XT-MIFA4 耳あな型
- A&Mデジタル補聴器 XT-MIFP4 耳あな型
- A&Mデジタル補聴器 XT-MPA4-LR
- A&Mデジタル補聴器 XT-MSA4-LR
- デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-10
- デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-15
- デジタル式補聴器 AK-22
どの機種もあくまで「音を大きくする」機能のみを備えています。
軽度難聴の場合はそれで十分なこともありますが、
できるだけ快適に使うためには自分の聞こえ方にあわせた、
調整が必要な場合があります。
一度、集音器で「自分には合わなかった」という経験がある方は、
専門家と相談の上、しっかり調整ができる補聴器を購入することをおすすめします。
https://ohmiminavi.co.jp/2019/03/26/hearing-aid-pro/
オムロン補聴器の種類と対象者
オムロンの補聴器は先程も述べたように集音機能が中心です。
しかしながら「耳掛け型」「ポケット型」「耳あな型」と、
主な補聴器のタイプをすべて網羅しています。
予算やご自身の好みに合わせて補聴器屋さんと相談すると良いでしょう。
ご自身の聴力に合わせて軽度難聴向けの製品や、
軽中度難聴向けの製品があります。
オムロンヘルスケアのWebページでは「その他の特徴」という項目に、
「軽度難聴者向け」などと対象者が記載されています。
オムロン補聴器のデザイン
オムロンの補聴器は一般的な補聴器のデザインと変わりません。
上記のような耳掛け型の補聴器が現在一般的です。
耳あな型の補聴器は小型で見えにくい点が人気です。
下の図のような形をしており、イヤフォンのように耳の中に入れて使います。

オムロンヘルスケア – A&Mデジタル補聴器 XT-MIFA4-L
みみなびのメンバーも補聴器を使っていますが、
多くは重度難聴者のため出力が大きいものが販売されている耳掛け型が多いです。
しかし、最近は耳あな型の補聴器でも十分な出力が出せるものもあり、
ご自身の好みに合わせて、また実際耳につける装着感を試して決めましょう。
オムロンの補聴器のユーザー層
オムロンの補聴器は補聴器販売店で見かけることはあまりありません。
これはオムロンの補聴器は比較的軽度の難聴者向けの製品であり、
販売店を設けて認定補聴器技能者などが調整をする機能がないためと考えられます。
また、補聴器のサポートは大手の補聴器メーカーシバントスが代行しています。
そのため、オムロンの補聴器ユーザーは「軽度難聴者」で、
インターネット等の通販で購入している方が多いのではないでしょうか。
集音器として「試しに使ってみたい」というユーザーの方であれば、
候補の一つとなりえますが、補聴器はあくまで医療機器ですので、
快適に長く使いたいと思えば信頼できる販売店さんで購入したいですよね。
オムロンの補聴器の価格
片耳1台あたり、
耳あな型の補聴器は6万円から7万円
耳掛け型の補聴器は7万円
ポケット型の補聴器は2万円程度となっています。
一般的な補聴器の価格帯は10万円から20万円ですので、
なかなか「高いなぁ」と感じる方も多いかもしれませんね!
しかし、あくまでオムロンの補聴器は「集音器」に近いです。
そう考えると適切な調整等ができる補聴器に比べて、
そこまで安いと言う感じもしませんね。
オムロン補聴器の購入方法
オムロンの補聴器における日本国内シェア
オムロンの補聴器は日本国内でどれくらい販売されているのか、
正確なデータを見つけることはできませんでした。
日本国内では補聴器メーカーとしては「リオン」、「シバントス」、
「GNリサウンド」、「オティコン」、「ワイデックス」のシェアが大きいです。
その他のメーカーは補聴器というよりは集音器であることが多いです。
軽度難聴者の方は集音器で十分なこともありますが、
自分の聴力に合わせた調整が難しいことも多いことが難点です。
https://ohmiminavi.co.jp/2019/07/29/hearing-aid-3/
オムロン補聴器の販売店の例
オムロンの補聴器は通販で購入されるルートが多いようです。
大手のテレビショッピングである「ジャパネットたかた」でも購入できます。
また「オムロンヘルスケア」の公式サイトからも購入できます。
オムロンの補聴器は数万円からと比較的お求めやすい価格ですが、
それはやはり機能を制限したリーズナブルな機種だからであって、
高度な調整機能がついているというわけではありません。
「最初はお金を掛けたくないので安いものを」
そう思う人も少なくないかもしれませんが、
実際に自分が付けてみなければ、本当に日常的に使えるかはわからないものです。
そのため、お試し期間がある販売店さんで購入することがいいですし、
本当はしっかりと調整できる機能がついているもので、
実際に試してみるとより「聞こえやすく」なると思います。