【メーカー解説】補聴器ブランド「シーメンス(シバントス)」について

シーメンス(シバントス)補聴器のブランドや価額について

シーメンス(シバントス)の補聴器とは

シーメンスはドイツの大手電気メーカー

補聴器においてシーメンスという名前を聞かないことはありません。
シーメンスは国内販売されている補聴器でも多くのシェアを持つメーカーです。

シーメンスはドイツの電信装置メーカーとして生まれました。

その後、電車製造として成功し、
米国のゼネラル・エレクトリック(GE)のライバルとなりました。
従業員は世界で36万人、売上高1兆円を上回わる大企業です。

日本で日常的に見かける鉄道もシーメンスが使われてる

日本を走る鉄道もシーメンスが部品等を提供しているものが多くあります。
余談ですが京急の2100系もシーメンスの部品が入ってます。
鉄道ファンの補聴器ユーザーには少し親近感が湧くかもしれません!

2100形(更新後) (2016年6月18日)
By ラブライブ! 駅名動画(Love Live! Ekimeidoga)) – 投稿者自身による作品,CC 表示-継承 4.0, Link

多くの電機メーカーのように、高い技術力を活かした幅広い製品が強みですが、
近年ではコモディティ化、アジア諸国のメーカーの追い上げも強く、
医療機器やIoTなどの分野に主力事業を移しています。

シバントスとシーメンスとは何が違う?

シーメンスは補聴器を扱う「旧シーメンスオージオロジー部門」が、
2015年にシバントスグループに統合されました。

つまり、シーメンスのいち部門だった補聴器部門が、
シバントスという新しい会社として独立した
というわけです。

その後、シバントス社は2018年に同じく補聴器メーカーである、
大手のワイデックス(Widex社)と合併しています。

ともに歴史および技術のある補聴器を開発するメーカーとして、
より一層、ユーザーのきこえを支える製品を発表するでしょう。

シーメンス(シバントス)補聴器の特徴

シーメンス(シバントス)の扱う補聴器ブランド一覧

シバントスが扱う補聴器ブランドは複数あります。

最も知名度の高いのは「シグニア(Signia)」です。

その他にも、

  • シーメンス(Siemens)
  • オーディオ・サービス(Audio Service)
  • レクストン(Rexton)
  • A&M

などのブランドを持っています。

これらはもともとシーメンスが製造していたブランドもありますが、
買収したブランド等も含まれていることだと思います。

ブランドの違いにより、対象ユーザーや機能、デザインの違いがあります。

シバントス製補聴器の評判やレビュー

シバントスのユーザーによるレビュー評価は、
米CONSUMER AFFAIRSにおいては5点中2.2点でした。

主なレビュー内容は以下のとおりです。

  • ウォールマートの安価な製品にお金を無駄にしなくてすむ
  • カスタマーサービスの知識が優れている
  • 親切に対応してくれる

一方で設計段階でユーザー体験を悪化させる仕様となっていたり、
十分な説明や調整がされていないが故の低い評価もあります。

  • ペア接続が壊れたが新しい補聴器ではサポートしてないと言われた
  • 騒がしい環境でペア接続が切れる
  • バックグラウンドノイズを増幅しているように聞こえる
  • テレビも会話もきちんと聞こえない
  • ディーラーが廃業しており修理がスムーズでなかった

補聴器は常に使いたいときに使えなければ意味がありません。
そのため、一番に使いやすさ、二番にサポートが大切です。

補聴器販売店が十分な説明および調整を行えるよう、
高い品質で顧客支援をできる体制を整えることが大切です。

シバントス補聴器の見た目、デザイン

シバントスの補聴器は小型化が進んでおりデザインもまた機能的です。
シグニアのAceという補聴器のデザインをご紹介します。

この補聴器は耳の後ろにすっぽりと収まる小型本体が特徴です。

背面の灰色のボタンがプッシュボタンで、
音量調節などをするために使います。

レシーバーは耳の大きさに合わせてS、M、P、HPがあります。

本体の色は写真では赤ですが白やその他の色にも変えることができます。

シバントスの補聴器に搭載される機能

機能は補聴器の種類によっても大きく異なりますが、
基本的にはユーザーの利用用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

ビジネスマンが補聴器を利用する際の重要機能

外でのビジネスシーンで活用するならばノイズキャンセル機能が、
強化されているもののほうが聞き取りやすいかもしれません
し、
家のなかで聞くだけであればあまり機能は必要ないかもしれません。

高額な補聴器ほど機能はたくさん搭載されていますが、
それを使いこなせる人は多くないでしょう。

まずは数週間お試しで複数の補聴器を試してみるのもいいですね。

音楽やテレビを楽しみたい人のための重要機能

音楽やテレビなどを楽しみたい人には、
シバントスの「イージーテック」という装置がおすすめです。

こちらはブルートゥースを利用して補聴器をイヤフォンとして使えます。
それだけではなく、FMマイクやスマホ、iPodを接続して、
補聴器に音楽を高音質で飛ばすこともできます。

耳鳴りに悩まされている人のための重要機能

シバントス補聴器のシグニア Nx、プライマックス、
オリオン2は耳鳴り治療器機能を搭載しています。

これは8割の方に効果があったと報告されているTRT(耳鳴り再訓練法)用の、
治療音(音響的ノイズ)を発生させることができる機能
です。

耳鳴りに悩まされているという人が一度試してみるのもよいかもしれません。

シバントス補聴器の購入方法

シーメンス(シバントス)はWidexと合併したことで、
業界第3位の補聴器メーカーとなりました。

1位はスイスのSonovaでフォナックやユニトロンを持っています。
2位はデンマークのウィリアム・デマンドでオティコンを持っています。

シバントスの補聴器は補聴器専門店の他、
メガネスーパーやメガネドラッグなど眼鏡屋さんで購入することができます。

しかし、補聴器はとても調整がデリケートな製品であるため、
購入する際はできるだけ専門家の在籍するお店で購入しましょう。

シバントス補聴器の価格帯は1台5万円から100万円まで

シバントスは他の補聴器メーカーと同様に、
とても広い価格帯で製品をラインナップさせています。

そうは言っても一番の売れ筋は10万円から15万円程度でしょう。

行政の福祉機器助成の対象になっている製品については、
こちらを御覧ください!

【解説】補聴器の値段の相場って?幅広い範囲で存在します

認定補聴器技能者のいる補聴器専門店がおすすめ

近年ではコンピューターで自動調整したり、
自身で調整できる機能も搭載されるようになりましたが、
専門知識のない場合は補聴器を使い倒すことが難しくなります。

【疑問】補聴器の購入後の悩みについて!聞こえない理由とうるさい理由

シバントスに限らず、補聴器はインターネットでの評判やレビューでも、
利用者への説明不足や調整不足とみられる低評価がみられます。

高額な機器を購入することになるため、
安いものを適当な調整で使い、がっかりするよりも、
長期的に支援していただけるお店をおすすめします。

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